自己紹介その6〜次の道へ〜

どうも、motoです。
今回で自己紹介は最終話となります。
それではどうぞ。
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退職の決意ができた私は、思い切って上司にその旨を伝えました。
初めは反対をされましたが、何度も何度も面接を繰り返し、依願退職が決まりました。


自衛隊って、非常に仲間意識が強い組織です。
私のように10年くらいその場にいると、
退職する人はまずいません。
けっこういたのが、多額の借金を作り、突然逃げ出してそのまま退職する人や、精神状態が悪化してそのまま辞める人や、結婚して主婦業に専念するために辞める人などが多い印象でした。


大概、男性の場合は、
「何かやらかしたから辞める」みたいな風潮があったため、辞めるに辞めれない人がほとんどなのです。
まぁ、国家公務員という肩書を辞めた時点で失うわけですから、何か志がない限りそう簡単に辞める人は多くありません。


しかし、私は、そんな肩書いらないな。と思いました。

全て捨てて、ゼロから自分の人生を本当の意味で生きたいと思ったのです。
もちろん、心身ともにボロボロになり、続ける気力がなくなったのも理由の一つですが、
「ここにいても変われない」
そう直感的に感じていたのだと思います。


退職当日、職場のみんなが見送り会を開いてくれました。他の部隊の今まで関わった仲間もたくさん来てくれて花束ももらい、みんな笑顔で見送りをしてくれたのです。


最後に、私はこんな事を話しました。
「わざわざ、私のために見送り会を開いて下さりありがとうございました。
最後なので、少し話をします。


突然ですが、みなさん、死ぬのは怖いですか?


(…沈黙)


怖いですか?


怖いですか?


それは何故ですか?


なんでだと思いますか?


たぶん


知らないからです。


死んだことがないから怖いのです。


私は、次の道をよく知りません…。


正直、不安で仕方がないし、眠れない日も何度もありました。


だけど、もう決めました。


私は、自分の道を歩いていきます。


みなさんも、自分の人生を生き切ってください。


ここで経験した10年間は、私にとってかけがえのないものばかりです。


今後、またどこかで会うことがあれば一緒にお酒を飲みましょう。


今日はこのような機会をいただきまして、ありがとうございました。」


話す途中に声が詰まり、涙が溢れて来そうでしたが、最後にこんな事を話しました。
今になって、何故あんな話をしたのかはハッキリとは分かりませんが、当時の私は次の道に進む決意を死に例えました。


中には涙ぐんで話を聞いてくれた先輩方もいて、こちらも危なく泣きそうでしたが、グッと堪えました。


最後に敬礼の交換をしました。


「相互に敬礼!!」


「ありがとうございました!!!!」


誰よりもどでかい声で、挨拶をしました。


これにて、私の10年間の自衛隊生活を終わりとなりました。


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これで、自己紹介はおわりとなりますが、
また、続編を書くタイミングがあれば書いてみようと思います。
それでは自己紹介はこれで一旦終わります。
最後までお読みいただきありがとうございました。